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ネットショッピング何が多く買われているの?

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通信販売あれこれ


通信販売は現在多くの人に利用されています。1回も利用したことが無いという人は少ないのではないでしょうか。
通信販売にはいろいろな種類があります。電話、テレビ、カタログ、ネットショップなどがそうです。
ここ近年では通信販売のカテゴリーの中のネットショップの利用が伸びています。

今回はインターネットにおいての通信販売(以下EC(electronic commerce))について令和2年度に経済産業省が出した産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)の報告書を基にみていきたいと思います。

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ECのメリット


ECの便利なところを消費者側から見た場合、家の近くに実店舗が無くても商品を購入することができることが挙げられます。宅配で届くため、重い商品を持って帰る必要がありません。不便なのは、実店舗が近くに無い場合は実物を見ることができないことでしょうか。

売り手側から見た場合は、実店舗の場合は商圏が限られてしまうのに対し、ネットショップは実質商圏がありません。それぞれのバックヤードに在庫を置く必要がないので、在庫を有効に使えるなどが考えられるのではないでしょうか。

小売業態別販売額


下の表は2019年と2020年の小売業態別の販売額の比較です。

2020年はコロナ禍により、小売業種の落ち込みがあったように思われていますが、総額を比較すると2019年から販売額は0.9%増加していることがわかります。ただし、小売業態によって増減がありました。

例えば、飲食料品小売業は0.6%のマイナス。織物・衣服・身の回り品小売業は19.2%のマイナス。医薬品・化粧品小売り業は29.3%のプラスですし、機械器具小売業は44.8%のプラスです。

コロナ禍による外出機会の減少が小売業態別の消費状況に表れています。

1世帯あたりのカテゴリー別平均支出額


次の表は2019年と2020年の1世帯あたりのカテゴリー別平均支出金額の比較です。

サービスは全てのカテゴリーで2019年より大きく落ち込んでいますが財(商品)は衣類・服飾雑貨のカテゴリー以外は2019年より増えています。コロナ禍により、在宅時間が増加したことが各カテゴリーの数字に反映されているといえます。

カテゴリー別市場規模とEC化率


ここまで、小売業態の販売額、1世帯当たりの平均支出額を見てきました。次は、販売の中でどれだけの割合がインターネット経由で行われていたのか(以下EC化率)を業界別に見てみましょう。

EC化率の分母と分子は、BtoCの商取引市場規模を分母、BtoC-ECの市場規模を分子とします。

カテゴリーは以下の物販系分野とし、2019年と2020年を比較してみましょう。


2013年から2019年までEC化率はゆるやかな右上がりでしたが、コロナ禍による巣ごもり需要により2019年から2020年は大きく拡大しています。

では、下の表で2019年と2020年の物販系分野のカテゴリー別市場規模とEC化率を見てみましょう。

2019年と2020年の市場規模上位5位を比較してみましょう。、

2019年
1位 「衣類・服装雑貨等」
2位 「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」
3位 「食品、飲料、酒類」
4位 「生活雑貨、家具、インテリア」
5位 「書籍・映像・音楽ソフト」

2020年 
1位 「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」
2位 「衣類・服装雑貨等」
3位 「食品、飲料、酒類」
4位 「生活雑貨、家具、インテリア」
5位 「書籍・映像・音楽ソフト」

2019年と2020年では1位と2位が入れ替わった結果となりました。これはコロナ禍によるテレワークの推奨により、新たにPCを購入したり、それにあわせて周辺機器を購入したり、家時間を充実させるための家電の買い替えなどによるものと思われます。

ではEC化率の順位はどうなっているのでしょうか。2020年のEC化率上位5位は、

1位 「書籍、映像、音楽ソフト」 (42.97%)
2位 「生活家電、AV機器、PC、周辺機器等」(37.45%)
3位 「生活雑貨、家具、インテリア」(26.03%)
4位 「衣類・服装雑貨等」(19.44%)
5位 「化粧品、医薬品」(6.72%) となっています。

市場規模上位3位に入っていた「食品、飲料、酒類」は6位でEC化率は3.31%です。

どうして食品業界のEC化は進まないのでしょうか。

もちろん理由はいろいろあると思います。例えば、「書籍、映像、音楽ソフト」は家にいながら作品の情報収集から購入までできますのでEC化が高くなる傾向にありますよね。これは「生活雑貨、AV機器、PC・周辺機器等」にも同じことが言えると思います。実店舗で色々な商品に触れて、販売員さんに質問しながら比較検討したいという方も多くいらっしゃいますが、そうやって商品を絞り込んだ上で購入はインターネットからという人も一定量いらっしゃいますよね。

一方、食品は日持ちしない生鮮食品の購入や当日の食事のための食材の購入でスーパーに行かれる方は多いでしょうから、そういったルーティン化した行動パターンを変えるのは容易ではないのかもしれません。ただ現在は当日配達してくれるネットスーパーも増えてきておりこれからは、コロナ禍も相まって利用が加速していくのかも知れません。

いずれにしてもインターネットによる通信販売はこれからも伸びていくサービスだといえるでしょう。

通信の高速化により、今はまだ無い仕組みも出てくるのかも知れません。いろいろなサービスの登場を楽しみに待ちたいと思います。

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