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激辛ブームは本当に来ている?激辛食品に関するデータと、激辛唐辛子の開発競争を解説

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近年、テレビ番組などで激辛料理を取り上げたコーナーを多く見かけるようになりました。これまで、激辛唐辛子の代名詞といえばハバネロというイメージがついていましたが、昨今のテレビ番組ではさまざまな新種の激辛唐辛子が登場しています。

実は今、激辛食品業界はこれまでにないほど市場が活発化している状況になっています。本記事ではその背景や、激辛ブームを読み解く客観的なデータを紹介していきます。

目次
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激辛料理取り扱い店舗は3年で1.2倍、コロナ禍のストレス発散にも


ここ数年、激辛ブームと言われていますが、実際に激辛料理の取扱店は増加傾向にあります。ぐるなびが2020年6月に公開している調査データによると、激辛料理の取り扱い店舗数の推移は2017年5月と比較して、2020年5月は1.2倍となっていることがわかります。

出典:「激辛料理」に関する調査レポート

また、激辛料理の検索指数推移のグラフを見ると、夏にピークを迎えながら、全体的には検索指数は右肩上がりとなっています。

では、なぜ激辛料理は人気を集めているのでしょうか。ホットペッパーが公開している激辛グルメの調査レポートによると、辛い料理が好きな人を対象にした「新型コロナウイルス感染症の流行以前と比較して、コロナ禍がきっかけとなったあなたの以下の変化についてあてはまると思いますか?」という質問に対して、43.6%の人が「外出の自粛が続き刺激を求めるようになった」と回答しています。

出典:激辛グルメに関するレポート(2021年4~5月調査) | ホットペッパーグルメ外食総研「すべての人に、食で笑顔を。」

グローバルでも激辛ブームは存在感。ホットソース市場は年平均7.26%で成長


激辛ブームはグローバルでも広がっています。米国の調査会社フォーチュンビジネスインサイトによると、激辛マーケットを象徴する「ホットソース」の市場規模はグローバルで2021年に21.7億ドル、2029年には47.2億ドルに到達する見込みとなっており、年平均成長率(CAGR)は7.26%と高い水準になっています。

ただ、ホットソース市場もコロナ禍の影響を受けており、2020年の世界市場は2019年と比較して4.91%減少したと分析されています。さらにコロナ禍の期間では、ホットソースを扱う外食チェーンの休業・閉店の影響や、巣篭もり需要の高まりなどが重なり、ホットソース市場のサプライチェーンは混乱が続きました。

参照:Hot Sauce Market Size, Share, Growth, Trends | Analysis, 2028

加熱する激辛唐辛子の開発競争


激辛料理ブームの背景には、激辛唐辛子の開発競争の激化があります。前述のホットソース市場の活況ぶりは、新しい激辛唐辛子によって支えられている一面があります。反対に、市場がより刺激的な唐辛子を求めているため、ニーズに合った激辛唐辛子を開発することができれば、生産者は一攫千金が狙える、という構造になっています。

激辛唐辛子の良し悪しを定量的に判断する指標として、辛さの単位である「スコヴィル値」が用いられます。例えばスコヴィル値が100だとすると、「100倍まで水で薄めると辛くなくなる」といった要領です。

冒頭でも言及した激辛唐辛子の元祖とも言える「ハバネロ」のスコヴィル値は25万~45万スコヴィルと言われています。そして、昨今のテレビ番組などで取り上げられる新しい激辛唐辛子の「ブート・ジョロキア」は100万スコヴィル、「キャロライナ・リーパー」は220万スコヴィルとなっており、文字通り「辛ければ辛いほど良い」という潮流があります。

【まとめ】世界中の生産者が挑戦できる市場


国内だけでなくグローバルで盛り上がっている激辛食品市場について解説しました。ホットソース市場が世界で高い成長率であることと、新種の激辛唐辛子を開発することで一攫千金が狙えるという性質を考えると、世界中の唐辛子生産者にチャンスのある領域ではないでしょうか。新種の開発に成功してホットソースを商品化することでグローバル市場への挑戦ができる分野は多くはなさそうです。

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