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ビジネスパーソンを支えるリラクゼーションドリンク

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はじめに


現代社会は経済的に豊かになり、科学技術も高度に発達し、より便利で快適な生活が実現しているわけですが、一方、近年では「ストレス社会」ともいわれています。

ますます激しくなる競争社会、管理社会のなかで、現代人は多くのストレスを抱えており、それが原因で身体の不調やこころの病にかかる人が増えているのです。

そこで、日々ストレスにさらされているビジネスパーソンのストレス軽減アイテムのひとつとして、手軽にコンビニで買える「リラクゼーションドリンク」が、にわかに注目されています。

リラクゼーションドリンクとは


日々の心の疲労感を手軽に解消する、エナジードリンクでもアルコールでもない、第三の選択肢。それが「リラクゼーションドリンク」です。ここ最近は、エナジードリンクに並んでドラッグストア、コンビニを中心によく見かけることも多いリラクゼーションドリンク。「リラクゼーションドリンク」とは、リラックスしたいときや気持ちの切り替えがしたいときなどに飲むと効果的なドリンクのことをさします。

一度は飲んでみたいと思っている人、またはすでに飲んだことがあるという人も多いのでは?
日本では2016年にI-neが次世代リラクゼーションドリンクとして「CHILL OUT(チルアウト)」の販売を開始。I-ne は2019年に合同会社Endianを設立し、日本コカ・コーラが資本参加しリブランディングしたことで、本格的な事業領域へと進展しました。エナジードリンクのパッケージとは違い、落ち着いたシンプルなデザインも特徴的です。エナジードリンクはカフェインなど頭をすっきりさせる成分が含有されているものが多いですが、リラクゼーションドリンクには緊張やストレスをやわらげるアミノ酸の一種GABAや、眠りの質を改善すると注目を集めているテアニンなどが含まれています。

眠りの質を改善させるといっても、薬のように眠たくなるような成分も含まれていませんのでご安心を。また、人口甘味料や着色料はフリーでノンカフェインです。そして微発泡ドリンクなので、コーヒーとも違う気分転換ができそうです。

ワーキングメモリに関わる認知能力改善の可能性


2024年8月、「CHILL OUT(チルアウト)」を販売するEndianは、医師である奥田一貴氏が経営するUniversal Mindと合同で、CHILL OUTの摂取による脳の認知能力への影響を評価する実験を行い、ワーキングメモリ(※)に関わる認知能力の改善の可能性が示唆され、2人に1人がCHILL OUT飲用後に「仕事の効率が上がった」と回答したという調査結果を発表しました。
また、この調査では、イライラやネガティブな気分が低下し、思考・企図能力や活力の上昇、身体的にリラックスした状態へと改善したことも明らかになりました。
※ワーキングメモリとは、これから実行する作業に必要な情報を一時的に脳の中で記憶し、同時にその記憶を処理して、一連の作業を効率よく実行するための認知制御に関する脳のメカニズムのこと。この能力は、会話や読み書き、計算などの基盤となる、私たちの日常生活や学習を支える重要な能力です。

出典:2021年8月4日Endian発表プレスリリースより

GABAの効能・効果


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さらにリラクゼーションドリンクのポイントは、近年注目されている機能性関与成分のGABAを配合されているところです。
「GABA」とはGamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸)の略で、「ギャバ」と呼ばれています。
GABAには、どのような効能や効果が期待されているのでしょうか。

1.抗ストレス作用

GABAは、興奮に関わる交感神経の活動を抑えて、リラックスに関わる副交感神経を活性化させる作用があります。
交感神経と副交感神経は合わせて「自律神経」と呼ばれています。自律神経がバランスよく働くことで、私たちは心身ともに元気に過ごせています。
ストレスや不規則な生活で自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位になってしまうと、興奮や緊張した状態が続いてしまいます。
GABAは、この交感神経を抑えて副交感神経を優位にすることで、リラックス状態に導き、ストレス状態から解放するのをサポートしてくれることが期待できます。

2.睡眠の質をサポート

GABAには睡眠の質を向上させたり、目覚めをスッキリさせたりする働きが期待されています。
理由は先ほどと同じで、GABAの摂取により副交感神経が優位になり、リラックス状態を作るからです。
リラックスすることで、眠りをスムーズにしたり、睡眠の質を向上させたりしやすい状態を作ってくれます。

3.血圧を下げる

GABAの摂取により、血圧を下げるのに役立つことがわかっています。これはGABAが交感神経の活動を抑えて、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑えることが理由として考えられています。
ストレスのある状態では、血管が収縮して血圧が上がってしまうのですが、リラックスにより血管が弛緩して血圧が下がる、という仕組みです。
また、ストレスによる歯ぎしり対策や食べ過ぎによる口の健康を守る効果も期待できます。歯や口の健康を守るためにも、GABAの摂取が役立つといえるでしょう。

ギアをあげず、リラックスさせるという選択


アメリカではすでに450種類ものリラクゼーションドリンクが発売されており、年間200億円を超える売り上げを記録しています。
エナジードリンクの飲みすぎによる健康被害の懸念が高まり、カフェインフリーで、自然由来の原料を使用したドリンクへの支持が増え、リラクゼーションドリンクに注目が集まっているとのことです。

スポーツ選手が「いつも通りリラックスしてプレーできたので結果を残せた」というように、リラックスとパフォーマンスには相関関係があります。

「クリエイティブになれる瞬間は、心身がリラックスした状態にある」という考えのもと、続々と世に生み出されるリラクゼーションドリンク。ギアを上げてパフォーマンスを発揮させる「エナジードリンク」か、リラックスさせてクリエイティビティーをサポートする「リラクゼーションドリンク」か。
あなたにあったものを飲み比べてみるのもいいかもしれません。
もしかすると、今後自身のパフォーマンス向上をさせることの一端を担う存在になるかもしれませんよ。

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