食品業界に向けたお役立ち情報を発信!

  1. TOP
  2. フードラボ
  3. コラム
  4. 健康志向の高まりと“手軽に”食べられる高たんぱく商品

フードラボ

健康志向の高まりと“手軽に”食べられる高たんぱく商品

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに


ここ数年で大きく環境が変化し、「テレワーク」や「おうち時間」等、従来と比較して自宅で過ごす時間が長くなりましたよね。

免疫力や身体能力の低下を避ける為、ウォーキングや自宅でできるトレーニングといった運動を日常生活に取り入れる人が増加し、健康に対する意識が高まっています。

それに伴ってサプリメント等の健康補助食品の売れ行きが好調です。
その中でも、プロテインをはじめとする「たんぱく質を含む製品」が特に売上を伸ばしています。

調査会社の富士経済によると、たんぱく質補給食品の国内市場は、2021年には2,200億円を突破したとみられ、10年前の558億円と比較すると約4倍となっています。当面は天井知らずで市場が拡大するものと予測されています。


出典:富士経済グループ「拡大加速する、たんぱく補給食品市場を調査」
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=21110&view_type=1

プロテインとは


プロテインと聞くと、水などに溶かして飲むあの粉末をイメージする人が多いかと思いますが、広義では「たんぱく質(protein)」を意味します。さらに、この「protein」はギリシャ語のプロティオス(proteios)からきており、これは「最も大切なもの」を意味します。すなわち、たんぱく質はヒトの身体において最も大切であると読み取ることができます。

ヒトの身体は大半が水でできていることは広く知られているところですが、次点でたんぱく質が15%以上の構成比を占めていると言われています。

たんぱく質は筋肉や臓器、血液などを作る為に必要な、人間には欠かせない栄養素です。

もしたんぱく質が不足してしまうと、身体にどんな変化が現れるでしょうか。

たんぱく質の50%は筋肉にあり、通常、合成と分解を繰り返すことでそのバランスを保っています。しかし、体内のたんぱく質が不足すると分解の占める割合が高まり、筋肉量の減少を招いてしまいます。さらには免疫力の低下を引き起こし、感染症の罹患リスクが高まる恐れもあります。

運動とたんぱく質


健康な身体づくりには運動が欠かせません。運動を習慣的に行っている方の中には、運動の後にプロテインを摂取するという方が多いかと思います。これは非常に効果的で、運動後の30分間程度は栄養の吸収効率が3倍にもなると言われています。
注意すべき点としては、運動によって通常よりも多くのたんぱく質の消費してしまうので、普段より多めの摂取が必要なことくらいでしょうか。

あまり運動をされない方であっても、プロテインや高たんぱくな食品を朝食に組み込んだり、間食として摂取したりすることで健康増進に役立てることができます。

適切な摂取量ですが、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」では、18歳以上の男性は1日65g、18歳以上の女性だと1日50gのたんぱく質摂取を推奨しています。別途設定されている目標量は下表のようになっています。

身体活動レベル別に見たたんぱく質の目標量(g/日)
※身体活動レベル…Ⅰ(低い)<Ⅱ(ふつう)<Ⅲ(高い)

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586557.pdf

また、腎臓等への負担は懸念されているものの、今のところたんぱく質の過剰摂取が原因で健康を損なうという十分な科学的根拠は示されていない為、不足するくらいなら多めに摂取する、というような心掛けがよいかもしれません。

高たんぱく商品に対するニーズの高まり


ここ数年、スーパーやコンビニでもたんぱく質を気軽に取れる商品が増えてきました。プロテインだけでなく、サラダチキンやパン、乳製品、お菓子など多種多様です。最近では、女性向けやジュニア向けの商品も販売され、今後はシニア層の獲得がキーとなりそうです。
年齢を問わず健康の維持に欠かせないものだからこそ、幅広い年代の方が楽しめる商品がどんどん登場するとよいですね。

今後のたんぱく質需要に注目したいと思います。


出典:株式会社明治 TANPACT紹介ページ
https://www.meiji.co.jp/products/brand/tanpact/

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サイドバナー
サイドバナー