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オートミールはなぜ人気?今後の主食になりうるオートミールとは

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はじめに


新型コロナウイルスの影響で人々の生活スタイルが変化する中、コロナ太りなどをきっかけに健康やダイエットへの意識が高まっています。
こうしたキーワードが出てきた際に、よく耳にするのが「オートミール」。2020年初頭から、特に若者に大きな影響力のあるユーチューバーやティックトッカー、インスタグラマーの「ダイエットに効果的で手軽な健康食」という発信をきっかけにブームとなりました。

今後も市場の拡大が予想されるオートミール。今回はそんなオートミールについて紹介したいと思います。

オートミールとは


オートミールとは、オーツ麦(=燕麦)を脱穀し、蒸してローラーでフレーク状に加工され食べやすくした穀物(麦)食品のことです。ビタミンやミネラル、タンパク質、食物繊維が豊富で特に、水溶性食物繊維のβ(ベータ)グルカンが多く含まれるのが特徴です。

特にこの「水溶性食物繊維のβ(ベータ)グルカン」は下記4点のメリットがあるとされています。

①悪玉コレステロールと言われるLDLを減らす
②血糖値を下げインスリン反応を抑える
③満腹感が増す
④消化器官内の良性バクテリアを増殖させる

栄養が豊富なだけでなく手軽に満腹感も得られる、まさにダイエット食にぴったりな食品といえるでしょう。

なぜ人気になった?


2021年のトレンド食となったオートミールですが、人気となった一番の要因は「ダイエット食材」として注目された、ということでしょう。

健康食として優秀なのは上記した通りですが、少量で満腹感を得られる、豊富なアレンジが可能、調理しやすいなど、ダイエットに理想的な食材として注目されたことが理由として挙げられます。

特にSNS上でのアレンジレシピの公開やインフルエンサーたちによる紹介も、人気に火が付いたきっかけの1つでしょう。コロナ禍における健康志向の向上や巣ごもり状況が続く中、家の中での食事も飽きないように新しい食品にチャレンジする傾向も相まって、需要が拡大していきました。

オートミールの市場規模


コロナ禍に伴う健康志向の上昇で、オートミール市場は例に見ない拡大が続いています。

株式会社インテージによる「2022年、売れたものランキング」によると、オートミールは2位となっています。コロナ前の2019年と比べると売上比1280%。わずか3年で市場が10倍以上にまでなりました


マーケティングリサーチ会社のインテージ(東京都千代田区)が発表した【withコロナを象徴?「2022年、売れたものランキング」】
https://www.intage.co.jp/news_events/news/2022/20221207.html

今後の展望


コロナ禍に落ち着きが見え始めた現在でも、オートミールの人気は続いています。

栄養豊富で、お米の代わりなど置き換えがしやすく、調理が簡単なため新しい大人の主食になりつつあります。

20年度には23億円だった国内オートミールの市場は、23年度には85億円にまで成長するとされ、26年度には120億円になるという予測もなされています。


株式会社日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク「オートミール市場 2026年に120億円規模に!」
https://mdb-biz.jmar.co.jp/220422

調理の手軽さや豊富なアレンジが可能なことから、今後は大手メーカーの参入、プロモーションやレシピ提案による、まだオートミールを食べたことのない層への利用定着が進むことでの市場拡大が見込まれます。

今後も拡大が予想されるオートミール市場。このまま流行をこえて、日本の食卓に定着していくのか引き続き注目していきましょう。

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