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決算書に書いてあることとは

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決算書に書いてあること


皆さんはご自分の会社の決算書を見たことがありますか?

経営層や経理の方でないとなかなか目にする機会がないかと思いますが、例えば、上場しているような企業であれば、インターネット上に公開されていることがあります。

決算書からその企業のすべてを知ることはできませんが、大方の経営状態を把握することができます。ですが、「決算書の読み方が解らない」「数字は苦手」という方も多いのではないでしょうか。

決算書は次の3つで構成されています。

①「貸借対照表(B/S)」・・・・・・会社が保有している資産と負債が分かります。
②「損益計算書(P/L)」・・・・・・会社がどれだけ利益をあげたのかが分かります。
③「キャッシュフロー計算書(C/S)」・・・・・・会社がどれだけ現金を保有しているのかが分かります。

上記3つを読み解くことで以下の3つを確認することができます。

■収益性・・・・・・会社がいくら利益をあげているのか。
■安全性・・・・・・会社は健全な運営ができているのか。
■成長性・・・・・・会社の未来は明るいのか。

どれもとても大切な指標ですよね。今回はこの3つのポイントの中から「収益性」について見ていきたいと思います。

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収益性とは


「収益性」とは何でしょうか。これは、企業がどれだけ大きな利益を上げる力があるかです。
「どれだけ小さな元手で」というのがポイントになります。大きな売り上げを上げることができても、大きな元手をかけてしまったら利益は小さくなってしまいますものね。

元手とは会社が保有している資産であったり、銀行からの融資であったり、株主が株を購入してくれたことによる資金だったりします。これらの資本を何に使ってどれだけの利益を得たのかを知ることはとても大切なことです。収益性が高いということは会社に稼ぐ力があるということだからです。

収益性は決算書の中では「損益計算書」からざっくり把握することができますが、ここでは収益性分析をするための指標がありますので、まずは各指標の解説をしていきましょう。

▶売上高総利益率

売上高総利益率(%) = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
          (※売上総利益 = 売上高 – 原価)

人によって「粗利率」や単に「利益率」と言うこともあります。
売上高に対して、どれくらいの割合で利益を上げているかを知る、最も基本的な指標と言えます。
数値の改善には、仕入れ価格を抑える、商品の値上げをするなどが考えられます。

▶売上高営業利益率

売上高営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
                             (※営業利益 = 売上総利益 – 販売費及び一般管理費)

会社の本業で上げた利益を意味します。営業利益率を見ればその会社の本業が示す割合を知ることができます。数値を上げるためには、広告費などの販売活動を見直す等が考えられるでしょう。

▶売上高経常利益率

売上高経常利益率(%) = 経常利益 ÷ 売上高 × 100
           (※経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用)

ここでの「営業外収益」には、例えば受取利息や有価証券売却益などが含まれます。
会社の本業以外の収益や費用も含まれるので、会社の総合力を知ることができます。数字が高いほど本業以外でも安定した収益を得ているといえます。営業利益より経常利益が高い会社もありますが、それは本業より本業以外の方が高い利益を得ているということです。

▶売上高当期純利益率

売上高当期純利益率 = 当期純利益 ÷ 売上高 × 100
           (※当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 – 特別損失 - 法人税)

「特別利益」の例としては、土地や建物の売却によって得られる「固定資産売却益」などがあります。
最終的に残った利益を指します。売上営業利益率は低いのに売上当期純利益率が高いなどの場合は、資産の売却等で営業外収益が上がり、数字が改善している場合もあります。 

ROAとROE


ROAとROEは両方とも数値が高い方がうまく資本を使って利益をあげている会社と判断できます。

▶ROA(総資本利益率)

ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100

ROAが5%以上あれば優良企業とされます。少ない資産で多くの利益を生む力があるということです。総資産ですので、負債も含まれます。

上の式において、「当期純利益(純損失)」だけがマイナスになる可能性があります(企業が資産として計上できるものを全く保有していないことはあり得ません)。そのため、ROAがマイナスであれば、すなわち赤字経営であるということが瞬時に判断できます。

▶ROE(自己資本利益率)

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

ROEが10%以上あれば優良企業とされます。株主が投下した資本をいかに効率よく使っているという指標になります。投資家は判断材料としてROEの数字も気にしています。

ROAとは異なり、式の中で「当期純利益」と「自己資本」のいずれもマイナスとなる可能性があるので、ROEがマイナスとなる場合は赤字経営か、あるいは債務超過のいずれかということになります。

ちなみに、「当期純利益」と「自己資本」のどちらもマイナスである場合は、計算上プラスの数値が返されますが、この計算結果は破綻していますので、数値通りに受け取ることはできません。

企業の財務判断にはこの他にもいろいろな指標がありますが、奥が深く、勉強してみると意外と面白いものです。
自分の勤めている会社のデータを使って自社を収益性分析してみるのも面白いかもしれません。

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