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フードラボ

まだまだ進化する冷凍食品

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はじめに


みなさんは冷凍食品をどれくらいの頻度で食べていますか。

全国の25歳以上の男女1,250人に行った「冷凍食品利用状況実態調査」(2021年2月、一般社団法人日本冷凍食品協会)によると、冷凍食品の利用頻度は男女共3割ほどが増えたと回答し、味についても「おいしい」と回答した人が6割前後でした。配偶者と同居している男女について、料理の担当は「ほとんど自分がする」と答えた女性は2016年の83.5%から73.5%へと減少し、男性でも簡単に調理できる冷凍食品が増えてきたことにより、わずかながら女性の家事負担が減ってきているようにも思えます。

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一般家庭向けの市場が急伸中


一般社団法人日本冷凍食品協会のデータによると、2021年の冷凍食品の国内生産は速報値で1,551,213トン (前年度比97.7%) 、工場出荷額は7,028億円 (前年度比100.7%) となっています。

注目すべきはその内訳で、業務用は779,948トン (前年度比87.0%) 、工場出荷額 3,279億円 (前年度比85.9%) と大幅に減少したのに対し、家庭用は771,265トン (前年度比111.4%) 、工場出荷額3,749億円 (前年度比118.5%) と大きく伸び、調査開始以来最高値を記録しました。
家庭用が金額ベースで業務用を上回ったのは、今回が初めてでした。

この理由はコロナ禍で外食が減り、巣ごもり需要による増加があったためと見られます。今や大手スーパーやコンビニなどは冷凍食品の売り場を拡張する動きもあるそうです。無印良品も2018年から冷凍食品を販売しています。既存店舗では設備やスペースの問題から販売店舗は限られていますが、ECサイトで購入することができます。

ここで、実際にどのような品目が多く生産されているのか、2021年の冷凍食品の国内生産上位20品目を見てみましょう。

1位 うどん
2位 コロッケ
3位 炒飯
4位 ギョウザ
5位 ハンバーグ
6位 ラーメン類
7位 パスタ
8位 カツ
9位 ピラフ類
10位 たこ焼き・お好み焼き
11位 シュウマイ
12位 グラタン・ドリア
13位 卵製品
14位 洋菓子
15位 パン・パン生地
16位 おにぎり
17位 ポテト
18位 ミートボール
19位 春巻
20位 魚類

食事を簡単に済ませたい時や、お弁当のおかずに利用しているのかなと想像できるラインナップですね。

進化する冷凍食品


冷凍食品が事業として始まったのは、1920年(大正9年)で、魚を冷凍したものが走りだと言われています。

冷凍食品の進化の節目は、1920年の業務用電子レンジの発売、1961年のフリーザー付き冷蔵庫発売、1965年電気冷蔵庫の普及率が50%を超える。1975年電気冷蔵庫の普及率が96%に。1987年の電子レンジ普及率50%超えに。1997年電子レンジ普及率90%超えに。でしょうか。冷凍食品の進化は家電の進化でもあると言えますよね。

例えば、昔からある麺類の冷凍食品ですが、発売当初は調理方法が鍋の使用のみだったものが、現在では鍋でもレンジでも調理できるようになっていたり、レンジ調理専用だったりと、

冷凍食品の国内消費量は前年比では、前年を下回る年もありますが、概ね右肩上がりとなっています。

冷凍食品には手軽に楽しみたいという需要が付いて回ると思われますので、レンジでチンするだけの手軽さやそのまま食べられるトレイ付きといった要素は購入の決め手になりますよね。

冷凍食品に望むこと


「冷凍食品利用状況実態調査」の中では在宅勤務時の食事に求めることも聞いています。回答は男女共、「手軽・便利」が最も多く、次いで「おいしさ」となっています。これは冷凍食品に求められているニーズと合致していますので、コロナ禍において冷凍食品が売上増となった理由も納得ですよね。

一方で、上にも書いた購入の決め手にもなっているであろう、お皿に移さなくてもそのまま食べられるトレーなどは環境問題になっているプラスチック削減のために、トレーを無くす商品も出てきています。環境にやさしい素材の開発など、パッケージやトレーに関しては今が過渡期と言えるのかも知れません。

食べる機会が多くなると気になるのは栄養価と保存の安全面ではないでしょうか。現在の冷凍食品は収穫した野菜を下処理後、急速冷凍しているため、栄養価はほとんど落ちません。世帯の少人数化が進んでいる昨今、冷凍野菜をうまく食卓に使用するのは生野菜を使いきれずに廃棄するよりはエコなのではないでしょうか。保存についても生産から販売までずっと−18℃で管理されているため、腐敗や食中毒の原因となる細菌は低温状態では活動できず安全です。

最後に、これからの暑い季節にピッタリの進化した驚きの冷凍食品をご紹介します。

ニチレイフーズから出ている「冷やし中華」です。この商品が驚きなのはレンジでチンするにも関わらず、冷たい冷やし中華ができあがるということです。袋から取り出すと麺の上には既に氷が入っています。氷は電子レンジのマイクロ波の影響を受けにくいという特性を活用し、レンジ調理だけで冷たく仕上がる独自技術を開発されたそうです(特許出願済)。記載された時間温めても氷は解けきらないため、仕上げに具材やタレと残った氷を混ぜ合わせることで冷たい冷やし中華ができあがるようです。

冷凍食品は今や美味しくて当たり前の時代となりました。急速冷凍などの加工技術の向上で冷凍食品としては食べられなかったものもこれからどんどん商品化されていくのでしょうね。

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