特定保健用食品(トクホ)とは?定義や推奨する利用方法、機能性表示食品との違いを解説
スーパーやコンビニの食料、飲料には特定保健用食品(トクホ)の記載があるものをよく見かけます。トクホのマークがあるものは健康によさそう、ということはわかりますが具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
本記事ではトクホの定義や市場規模といった基礎的な情報を紹介し、トクホと似た言葉である機能性表示食品との違いについても解説します。
目次- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
サービスページを見る →特定保健用食品(トクホ)とは?消費者庁の定義と推奨される利用方法
特定保健用食品(トクホ)について消費者庁は以下のように定義しています。
特定保健用食品は、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品です。
特定保健用食品として販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければなりません。(健康増進法第43条第1項)
また、医療基盤・健康・栄養研究所のホームページにはトクホの推奨される利用方法が掲載されています。
まず、すべてのトクホについて共通している利用上の注意点は4つあります。
- 利用対象者を確認する
- イメージだけで選ばない
- 誤った認識で利用しない
- 過剰摂取に注意する
さらに、トクホには「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」という文言の表示が義務付けられています。そもそも食生活が乱れていては、トクホを利用したからといって有効な効果が得られるとは限りません。
例えば、「コレステロールが高めの方に適する食品」と表示されているトクホの推奨される利用方法は、コレステロールを含む食品を摂りすぎないなど、生活習慣に気を配ることが前提とされています。
トクホの有効性を確認した試験では、コレステロール値が正常値よりも高く、脂質の摂取量も平均より多い人がトクホを一定量連続して摂取した結果、コレステロール値を下げる効果が得られています。ただ、マヨネーズなどのトクホの場合、実質的に毎日マヨネーズを食べ続けることは考えにくいので、毎日の食生活を見直したうえで従来の食品をトクホに置き換えて利用すれば期待する効果が得られると考えられています。
特定保健用食品(トクホ)の市場規模は6493億円
2019年度のトクホの市場規模は6493億円となっており、2013年度から横ばいの傾向が続いています。市場規模アンケートの対象は1071品目、152社でそのうち145社(97%)から回答を得ています。
出典:トクホ市場 6493 億円 前年度から微増しほぼ横ばい
トクホの用途別に見ると、常に「整腸」が過半数以上を占めており、次いで「中性脂肪・体脂肪」となっています。近年は整腸がさらにシェアを伸ばしている傾向が見て取れます。
出典:トクホ市場 6493 億円 前年度から微増しほぼ横ばい
特定保健用食品と機能性表示食品の違い
トクホとよく似た言葉に「機能性表示食品」があります。トクホと同様に商品パッケージに機能性を表示できる制度ですが、トクホとの違いがあります。消費者庁のホームページには機能性表示食品の定義は以下のように記されています。
機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。
特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。
要するに、機能性表示食品はトクホと異なり「国の審査が必要なく、事業者が国に届出を行う」ことで機能性表示食品であることを表示できるようになります。
【まとめ】生活習慣に合った特定保健用食品・機能性表示食品を選ぶ
トクホも機能性表示食品も、それを摂取していれば健康になれるというものではありません。不規則な生活を正した上で、トクホや機能性表示食品を取り入れることで健康的な生活を実現していくことが理想ですね。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
サービスページを見る →