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2050年までに市場規模は10倍以上!「フードテック」の基礎知識と国内外の活用事例

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フィンテックやアグリテックなど「○○テック」というワードを多くのメディアで見かけるようになりました。これらのワードはその名の通り、ある分野にIT技術を導入したことを指しています。

食品業界でもこの潮流は来ており、「フードテック」と呼ばれ様々な課題解決に期待が寄せられています。本記事ではフードテックとはどのようなものか、基本的な知識と注目のビジネスモデルを紹介していきます。

目次
食品管理にお困りではありませんか?
  • いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
  • 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
  • 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい

このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。

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フードテックとは?


「フードテック」とはフード(食品)とテクノロジー(技術)を掛け合わせた造語です。経済産業省が公開している資料「フードテック振興のアイデア」の中で、フードテックは「サイエンスとエンジニアリングで食をアップデートする」ものだと表現されています。

同資料では、フードテックに該当するいくつかの分野を紹介しています。

  • 培養肉
  • 代替肉
  • 昆虫食
  • 発酵食
  • 陸上養殖
  • 植物工場
  • 調理ロボット
  • 3Dフードプリンタ

こうした最新技術を駆使した分野を主にフードテックと呼んでいます。

フードテックの市場規模は2050年までに279兆円と現在の10倍以上に


フードテックの市場規模は着実に拡大を続けています。農林水産省の調査では世界のフードテックの市場規模は2020年には24兆円ですが、2050年には279兆円となる試算になっています。30年間で10倍以上に成長する見込みです。

ちなみに、食品の既存市場は2020年に234兆円、2050年に493兆円の予測となっていますから、既存市場の成長速度と比較してフードテックの成長速度がいかに早いかがわかります。
出典:フードテックに係る市場調査

フードテックが解決する社会課題


フードテック市場が急拡大している背景として、食にまつわるグローバルな課題があります。課題は大きく「高齢化」「レジリエンス(回復性・弾性)」「サステナビリティ」の3つに分類されます。

まず、高齢化が進む事で高齢者人口が急増し食糧不足に陥る懸念があります。また、高齢者に対して、それを支える現役人口が少なくなる「人口オーナス」状態になるため、食品産業の効率化・生産性アップが必須になってきます。

次に、自然災害が増えている昨今、食に関してもさらなるレジリエンスが求められます。有事の際に備えたインフラの整備や、食料の国内自給力を高める必要があります。

そして、食のサステナビリティも深刻な問題です。食料を生産することで環境が破壊され、温暖化を促進してしまっては人類の活動が長続きしません。環境に優しく、なおかつビジネスモデルが成立している食料を確保しなくてはいけません。

フードテック事業の代表的な国内外の事例


フードテックのビジネスを展開する企業は国内外に多く存在します。海外での代表的な事例としてはファーストフードチェーンでの代替肉活用です。代替肉は本物の肉の味わいに似せて植物で作った食材で、畜産由来の温室効果ガスの減少に貢献するだけでなく、ヴィーガンの選択肢を増やすことや、健康志向の人々に支持されています。

この分野で存在感を示しているのは米国の大手代替肉メーカーのビヨンドミートやインポッシブルフーズです。ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、バーガーキングといった大手ファーストフードに代替肉を提供し、人気のメニューとなっています。

出典:海外需要獲得を視野に入れた フードテック・エコシステムの創造

国内でもフードテックの活用事例は増えています。無印良品では、畜産と比較して環境負荷の小さい昆虫食に着目したコオロギせんべいを販売しています。

​​出典:コオロギせんべい 55g | せんべい・和菓子 通販 | 無印良品

また、日清食品では成人病や未病予防対策として効果が期待される完全栄養食を開発する「日清食品の完全栄養食プロジェクト」を始動しています。


出典:日清食品の完全栄養食プロジェクト

【まとめ】社会課題を食とテクノロジーで解決するフードテック


食は人々の暮らしに直結しています。食料が不足しても飽和しても大問題ですから安定したインフラ整備が必要です。一方で本文中に紹介したように、温暖化改善への貢献など、食を通じて間接的に社会課題を解決することもできるため、非常にインパクトの大きい領域と言えます。

食品管理にお困りではありませんか?
  • いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
  • 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
  • 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい

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