市場拡大するノンアルコール(低アルコール・微アルコール)、コロナ禍の影響だけではない人気の背景とは
ノンアルコール飲料はここ数年で広がりを見せています。また、新たな市場として低アルコール・微アルコールといった商品もスーパーやコンビニエンスストアで見かけるようになりました。
本記事ではノンアルコール飲料を中心に市場規模やブームの背景、そして今後の展望などについて解説していきます。
目次- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
サービスページを見る →ノンアルコール飲料市場規模は2030年に世界で2兆ドルを超える見込み
調査会社のREPORTOCEANが2022年2月に公表したレポートによると、世界の2021年のノンアルコール飲料の市場規模は8,765億米ドルとなっていて、2030年には2兆1326億米ドルに達する見込みで、年間平均成長率は6.9%で推移すると見られています。
一方、国内市場も成長を見せています。富士経済が2021年12月に公開したレポートでは、国内のノンアルコール飲料市場は2021年に818億円となる見込みで、2026年には958億円に達し、これは2020年比で132%の成長率となっています。
ふたつのレポートはノンアルコールの定義に差があるので正確に比較はできませんが、いずれにせよ堅調に成長している市場といえます。
新しいカテゴリ「低アルコール・微アルコール飲料」市場の拡大
近年では、ノンアルコールだけではなく「低アルコール・微アルコール飲料」の商品も増えており、市場を拡大させています。前述の富士経済のレポートではノンアルコール市場の定義は酒税法で酒として扱われない「アルコール度数1%未満」の飲料とされており、アルコール度数0.5%の「アサヒ ビアリー」、アルコール度数0.7%の「サッポロ The DRAFTY」といった新商品が投入されています。
これを受け市場は二桁増が見込まれており、今後は他社がこの動きを追随する見込みであるため、ビール離れしていた若年層を中心に新規顧客の獲得が期待されています。
コロナ禍の影響でノンアルコール経験者は過去最高に
ノンアルコール市場が活況な要因はコロナ禍の影響もあります。
サントリーが公開している「ノンアルコール飲料レポート2021」では、ノンアルコール飲料の飲用経験がある人が56.4%で過去最高になったことの要因について、「新型コロナウイルス感染症拡大以降、自宅での飲用者が増え、飲用頻度も増加」と分析しています。
特徴的なデータとして、「自宅内でノンアルコール飲料の飲用経験がある人」という質問に対して、2021年は自宅内でノンアルコール飲料の飲用経験がある人の飲用頻度が、21.9%が「週1回以上」となっており、コロナ禍以前の2019年と比べて4ポイント増加しています。
出典:サントリー ノンアルコール飲料レポート2021 (詳細版)
ノンアルコール人気の背景に健康志向やミレニアル世代の「ソーバーキュリアス」
ノンアルコール飲料が人気になっている背景はコロナ禍の影響以外にもいくつかあります。前述のサントリーのレポートでは、ノンアルコール飲料の飲用経験がある人に飲用理由を質問したところ「車を運転したいから」以外の理由として「健康に気をつけたいから」が17.3%と多くを占めました。
出典:サントリー ノンアルコール飲料レポート2021 (詳細版)
また、ミレニアル世代の価値観として「ソーバーキュリアス」というものがあります。ソーバーキュリアスとは直訳すると「しらふでいたがる」という意味で、この世代はしらふでいることによって車で自由に移動でき、健康にも貢献できる利点を感じているのです。
【まとめ】ノンアルコール飲料は美味しく、健康的な選択肢
かつてノンアルコール飲料は「美味しくないけれど、運転するから仕方なく」というイメージが一般的でした。しかし近年では味の品質はみるみる向上しており、「美味しくない」という印象は薄れつつあります。広い世代で健康志向も強まっていますから、今後もノンアルコール・低アルコール・微アルコールから人気となる新商品が続々と登場しそうです。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
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