食品業界に向けたお役立ち情報を発信!

  1. TOP
  2. フードラボ
  3. お役立ち情報
  4. HACCP導入に必要な費用は

フードラボ

HACCP導入に必要な費用は

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

HACCPの概要


以前の記事で紹介したHACCPですが、簡単に説明すると、食品の加工や製造工程において発生する恐れのある「危険(Hazard)」を分析(Analysis)し、一連の工程の中で「どの段階にどの対策を行えば良いか?」という重要管理点(Critical Control Point)を作り、それを連続的に管理することで安全性を確保するという管理手法です。

食品管理にお困りではありませんか?
  • いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
  • 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
  • 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい

このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。

サービスページを見る →

「導入」と「認証取得」の違い


2021年5月末の義務化の猶予期間満了を数ヵ月後に控える今、HACCP導入に向けた検討をしている事業者は多いのではないでしょうか。そして、導入にどのくらい費用がかかるのかは関心の集まる点かと思います。
HACCP義務化について、まずはHACCPを「導入」することと、第三者機関によるHACCPの認証・認定を「取得」することは異なるものであるという認識を持つことが肝心です。今回のHACCP義務化は「取得」するのではなく、「行う」ものです。規模に関わらず食品関連事業者は、2021年の6月までにはHACCPの考え方を理解し、その制度を導入しなければなりません。今回の食品衛生法の改定で義務化されるのは「認証の取得」ではなく、「制度の導入」なので、この取り組みをしてさえいれば法律に違反することはありません。
HACCPの認証・認定については、国際的に通用する規格であるISO22000やFSSC22000などの認証、自治体が認定する自治体HACCP認定制度、さらには各種業界団体によるHACCPの認定など数多く存在しています。

「導入」にかかる費用


HACCPを導入するにあたって大規模な設備投資は必要ありません。以前の記事でもお話ししたように、HACCPはあくまでも管理手法であり、その本質は危険を見つけ出し、しっかり管理することです。そのため、最低限の改修が必要となることはあっても、工場を根本から作り替えたり、新たに設備を大量に投入したりするような、数千万~数億円規模の改修は必要ないでしょう。HACCPに関する知識が十分でない場合には、第三者によるコンサルティングに投資することは検討すべきかもしれません。
2020年6月から開始された義務化は、「HACCPに基づく衛生管理 」と、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に分けられています。これは、どの程度HACCPを厳密に実施する必要があるかということを業種や規模によって隔てた基準のことです。
比較的大きな規模の食品関連事業者は「HACCPに基づく衛生管理」を行う必要があり、HACCPの7原則12手順に従って厳密に衛生管理システムを構築していく必要があります。
まだHACCPを構築できていない企業の場合、やや急ぎ足で対応する必要があります。ガイドラインを熟読し、それらをすべて満たす必要があるため、外部コンサルタントに頼ることも視野に入れておかなければなりません。その場合、必要となってくる費用は50~100万円程度になるでしょう。
一方で「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に取り組まなければならない企業は、小規模な事業者でも実施しやすい内容のHACCPになります。
「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」は、言葉の通り従来の一般衛生管理にHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行えば良いため、厚生労働省が公開しているガイドラインに従って構築することが可能です。自力で構築できればもちろん費用は掛かりません。日常の業務が忙しくて時間が確保できない場合や、HACCPに関する知識に自信がない場合には専門家の支援が必要となりますが、その場合でも10~20万円程度の費用で構築することが可能でしょう。各社HACCPに関する無料セミナーを多く開催していますので、そちらを活用してみるのもよいかもしれません。

「認証取得」にかかる費用


HACCP導入についてかかる費用は上記に挙げましたが、HACCPの「認証」を取得するには第三者機関による「審査」という別の費用が数十万円程度は必要となってきます。この費用も事業者の規模やどのレベルの認証・認定を取得するのかによってかなり変わってきます。
認証取得の費用や、取得にかかる期間、認証第三者機関については次回ご紹介します。

最後に


今回義務化されたHACCP導入について、必要となってくる費用としては、設備の入替費用と必要であれば外部コンサルティング費用の主に2つを挙げました。加えて認証を取得する場合は、取得のための費用が別途必要となってきます。
自社にとってどこまでHACCP導入や認証・認定を取得することが最適であるかを検討し、その費用を考慮したうえで導入に向けた取り組みを行っていきましょう。

【2021/3/1更新】「HACCPの認証取得について」を掲載しました。

食品管理にお困りではありませんか?
  • いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
  • 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
  • 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい

このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。

サービスページを見る →
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サイドバナー
サイドバナー