15年ぶりの食品衛生法改正(その2)
特別の注意を必要とする成分等を含む食品による健康被害情報の収集
今回は、食品衛生法改正その2ということで、令和2年6月1日に施行された「特別の注意を必要とする成分等を含む食品による健康被害情報の収集」についてです。
「食品衛生法の一部を改正する法律の改正」の概要の中で、以下のように書かれています。
「健康被害の発生を未然に防止する見地から、特別の注意を必要とする成分等を含む食品について、事業者から行政への健康被害情報の届出を求める。」
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
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2017年、国民生活センターからプエラリエ・ミリフィカを含む健康食品に対して注意喚起がなされました。
内容は、プエラリエ・ミリフィカの貯蔵根を含むバストアップやスタイルアップ等の美容を目的とした健康食品を使用した消費者からの危害情報が2012年度以降、PIO-NET(消費生活相談のデータベース)に209件寄せられているというものでした。
「健康食品」において、ホルモン様作用をもつ成分等が含まれている食品により、健康影響が生じるケースがありましたが、これまでの制度では、製造工程を適切に管理する基準が無いこと、国や自治体が健康被害の情報を十分に把握できないことが課題となっていました。
そこで、健康被害の発生・拡大を防止するため、食品衛生法の改正により、特別の注意を必要とする成分等を含有する食品(指定成分等含有食品)について、新たに規定が設けられました。
では、「特別の注意を必要とする成分」とはどのような成分なのでしょうか。
令和2年6月1日現在、以下の4つの成分が薬事・食品衛生審議会で指定されました。それぞれ原産地や、どのような効果があるといわれているかなど見てみましょう。
○コレウス・フォルスコリ
インドやネパールに自生するシソ科の植物。本種に含まれるフォルスコリンについて、「肥満の男性の顕著な体の引き締まり」、「骨量およびテストステロンの増加」が認められたとする研究が発表されたことにより、フォルスコリ抽出物を含有するダイエット食品が販売されるようになりました。
○ドオウレン
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ原産のケシ科の多年植物。「痛みに効く」「体内の毒素を出す」といわれています。
○プエラリア・ミリフィカ
タイなどに分布するマメ科のクズ(葛)と同属の多年植物。根には女性ホルモンと同様の働きをする成分を含んでいます。「豊胸によい」「肌によい」「若返りによい」などの効果があるといわれています。
○ブラックコホシュ
キンポウゲ科の植物で、原産地は北アメリカ。「月経前症候群」や「更年期障害」の緩和や改善、「骨粗しょう症」予防によいとされています。
もちらん、これらの成分は禁止されているものではありません。大手通販サイトでも、これらを含んだ製品、特にサプリメントがたくさん販売されています。
サイトには成分や接種目安、使用方法、注意事項などが明記されていますので、購入の際にはしっかり目を通し、内容を理解した上で購入することをおすすめします。
栄養補助食品「サプリメント」
前項でも少し触れましたが、今回紹介した成分などを凝縮し、効率的に体に取り込めるようにしたものがサプリメントです。
ここからは食品衛生法改正からは少し離れて、サプリメントについて考えてみましょう。
サプリメントは栄養補助食品と呼ばれ、ビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養摂取を補助する「食品」であり、「薬」ではありません。
みなさんは何かしらのサプリメントを摂取していますか?中には食事代わりにサプリメントを飲む人もいるそうです。サプリメントはあくまで、通常の食事では足りない栄養分を補うためのものですので、本来、主食とすべきではないのでしょうが、忙しい現代人、食事をする時間も惜しいという人にとってはありがたい栄養源なのかも知れません。
では、サプリメントにはどのようなものがあるのでしょうか。「老化防止系」「ビタミン系」「美容系」「ダイエット系」「疲労軽減系」など、そしてそれぞれにたくさんの種類があります。数えきれないのが実情でしょうか。
ドラックストア等で手軽に手に入れることができるサプリメントですし、複数種類摂取している人も多いですよね。しかしサプリメントにも相性があるのをご存知ですか?
例えば「コラーゲン」と「ビタミンC」です。コラーゲンは体内でアミノ酸に分解されたのちに再度合成、吸収されますが、吸収の時にビタミンCを必要とします。コラーゲン摂取の際はビタミンCを一緒に摂ると効果的だとされています。
その他、「カルシウム」と「マグネシウム」の関係も知っておくとよいでしょう。カルシウムばかり摂取してマグネシウムを摂取しなければ、血管壁の石灰化に繋がる恐れがあり、血管疾患のリスクが高まります。カルシウムとマグネシウムは1:1か1:2の割合で摂取すると好相性と言えます。
反対に注意すべき飲み合わせとしては、「ビタミンA、C、E、K」と「脂質の吸収を抑える作用がある成分」で、これらは相性が悪いとされています。これは、「ビタミンA、C、E、K」は油に溶けやすい性質のため脂質の吸収を抑える作用がある成分と一緒に摂ると効果が低下することがあるためです。
繰り返しになりますが、サプリメントはあくまでも食品です。百薬の長というわけではありませんので、摂取したからといって病気が治るわけではありません。
しかし、健康を維持するには非常に効果的なものですので、体によい摂取方法を知ることで有効に活用するとよいのではないでしょうか。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
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