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15年ぶりの食品衛生法改正(その4)

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営業許可制度の見直し、営業届出制度の創設


今回は食品衛生法改正の中からその4として営業許可制度の見直し、営業届出制度の創設について見ていきましょう。

食品衛生法改正の中に、食品の安全確保の観点からHACCPに沿った衛生管理の制度化が盛り込まれました。それに伴い、営業事業者把握の必要性が発生するため、これまでの営業許可制度を見直すとともに、営業許可の対象外の営業者も届出対象外に該当しない限りは営業届出が義務付けられました。

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許可業種


改正前は、「飲食店営業、菓子製造業、そうざい製造業、清涼飲料水製造業、ソース類製造業、乳類販売業、食肉販売業など34業種」でしたが、食中毒リスクや規格基準の有無、過去の食中毒発生状況等を踏まえて新設や統合が行われ、「飲食店営業、菓子製造業、そうざい製造業、清涼飲料水製造業、冷凍食品製造業、漬物製造業、食肉販売業(未包装品)など32業種」に変更となりました。
営業許可は、令和3年5月31日時点ですでに許可を得ている場合は経過措置が取られます。
令和3年6月1日以降、新たに製造を開始する場合は、製造を開始するまでに取得が必要です。

届出業種


「許可営業」及び「届出対象外営業」に該当しない営業者は、管轄の保健所に営業届出をする必要があります。許可とは異なるため施設基準はなく、更新の必要もありません。

届出対象外業種


■食品又は添加物の輸入業
■食品又は添加物の貯蔵又は運搬のみをする営業(ただし、冷凍・冷蔵倉庫業は除く)
■常温で長期間保存しても腐敗、変敗その他品質の劣化による食品衛生上の危害の発生の恐れがない包装食品の販売業
■合成樹脂以外の器具容器包装の製造業
■器具容器包装の輸入又は販売業

改正直後は営業許可の見直しや届出制度の創設など、営業者にとってはわからないことも多いですよね。経過措置も設けられていますので、新制度にしっかり対応していかないといけませんね。

密封包装食品


食品衛生法改正後の許可業種の㉚に「密封包装食品製造業」とあります。密封包装食品とはどんなものをいうのでしょうか。これは、密封包装されていて、なおかつ常温保存が可能な食品を指すそうです。

ここ数年、毎年のように豪雨災害などの天災がどこかで起きています。国内で「ここは大丈夫」なんて場所は無いのかも知れません。災害の予兆を感じたら、躊躇わず早目に避難所への移動をすることが大切ですが、他人に気を使いながら過ごす避難所よりも、家に留まる自宅避難が可能ならそちらを選択したいという人も多いですよね。そのための備えをしている家庭もここ近年では多くなってきているでしょう。

最近よく聞くようになった言葉に「ローリングストック」というものがあります。商品により一概には言えませんが、缶詰の賞味期限は、製造後おおむね3年間、レトルト食品の賞味期限は、製造後おおむね1~2年だそうです。ローリングストックとは、備蓄した食品を定期的に消費し、食べた分だけ買い足して常に一定量の食材を備蓄する方法です。
消費しながら新しいものを補充するため、賞味期限切れを防ぐメリットがあります。

「日本缶詰びん詰めレトルト協会」は、缶詰やレトルト食品が災害時、非常時の備蓄食・非常食に適している4つの理由をホームページに掲載しています。

  1. 保存料、殺菌料は使われておりませんので安心・安全です。また、常温保存も可能です。

缶詰やレトルト食品は、加圧加熱殺菌されているので常温で長期間保存できます。

  1. 開封するだけで温めなくてもおいしく食べられます。

缶詰やレトルト食品は、調理済みなので、すぐに美味しくそのまま食べることができます。(温めても温めなくてもOK)

  1. 必要な分を必要な量だけ準備できます。

缶詰は開缶後食器のように使えますので、個食はもちろん、共食としても利用できます。
また、多くのレトルト食品は1食分の内容量で作られています。それぞれ必要な人数に合わせて必要量を準備することができます。

  1. 種類が豊富なので、好きなものが選べます。

缶詰やレトルト食品は、たくさんの種類があるので、お好みのものを選ぶことができます。

備蓄の量は救援物資が届きにくい時のことも考慮して、少なくとも3日分くらいは準備しておきたいところですね。
同ホームページでは3日分の備蓄食量として以下の量を掲載しています。

パンor乾パン(缶詰) 3缶 カレー(レトルト) 1袋
白がゆ(レトルト) 3袋 ハヤシ(レトルト) 1袋
梅がゆ(レトルト) 1袋 ビーフシチュー(レトルト) 1袋
鮭がゆ(レトルト) 1袋 ツナ&野菜(缶詰) 2缶
玉子がゆ(レトルト) 1袋 スイートコーン(缶詰) 1缶
さば味噌煮(缶詰) 1缶 桜桃(缶詰) 1缶
さんま蒲焼(缶詰) 1缶 フルーツミックス(缶詰) 1缶
ヤキトリ(缶詰) 1缶 ミカン(缶詰) 1缶
コンビーフ(缶詰) 1缶 コーンスープ(レトルト) 1袋
牛丼の素(レトルト) 1袋

全てこの通りに揃える必要は無いと思いますが、種類や量などの目安になりますよね。
災害時・非常時は動揺もあり、食が進まないこともあると思います。なるべく食べ慣れた好みのものを準備しておきたいですよね。

農林水産省は、ホームページにローリングストックに関して国内の食品会社のホームページへリンクを貼っています。

ローリングストックについて知りたい方へ:農林水産省 (maff.go.jp)

こちらも参考にして、食糧の備蓄を見直してみるのもいいと思います。

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