ロケーション管理で業務効率を上げよう
はじめに
ここ数年EC事業の急成長に伴って各地に物流センターができています。大きな企業になると、一つの企業が日本全国に数十ヵ所も物流センターを持っていて、大きい物流センターだと20万㎡以上にもなるそうです。これは東京ドーム約4個分の大きさです。
もちろんそこでは多くのスタッフが交代制で働いているわけですが、交代制で入出庫業務をするためには、誰が作業しても分かるように在庫を管理する必要があります。それに加えて動線を考慮したピッキングのしやすさも実現したいところですよね。この在庫管理の方法をロケーション管理といいますが、今回はそのロケーション管理について見ていきたいと思います。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
サービスページを見る →ロケーション管理とは
ロケーション管理とは、商品が倉庫のどこにあるのかがわかるように付けられているいわば倉庫内の住所のようなものです。
住所の割り振りの仕方に統一性があるので、誰でも探している商品に辿り着くことができるのです。
住所の付け方は「列→連→段」の順で割り振るのが一般的です。
例えば上のような棚があった場合、黒色のボックスのロケーションは「B-02-3」となります。
ロケーション管理のメリット/デメリット
メリットは、何といっても業務効率が上がるということでしょう。業務効率が上がると同じスタッフ数で作業した場合、短時間で多くの仕事量をこなすことができます。
デメリットについては、設備投資やオートメーション化をどこまでするのかなどにもよりますが、初期投資が必要となることでしょうか。導入を検討する場合は自社の物流規模と照らし合わせてどこまでを求めるのかを考え、その費用対効果の想定をしっかりすることが大切です。
ロケーション管理の方法
ロケーション管理にはいくつかの方法があります。ここではその方法について説明をしていきましょう。
固定ロケーション
固定ロケーションはどこに何を置くかが固定されている方法です。場所が固定されているため、作業するスタッフは覚えてしまえば迷うことがないのがメリットです。
ですが、スペースが空いたからといって他の商品を置くことはできません。また、商品の入荷が多ければ、決められた場所に置ききることができず、他にスペースを用意する必要があります。扱うアイテム数が多い場合はスペースの有効活用がしにくいというデメリットがあるといえます。扱うアイテムや数量が少なく、システム管理をする予定がないといった場合は向いている方法といえます。
フリーロケーション
フリーロケーションは商品の場所を固定することなく空いているスペースに置いていく方法です。スペースの有効活用ができるのが大きなメリットです。
しかし、オートメーション化ができていない場合は、入荷のたびに何をどこに置くかを決めて作業をする必要があります。商品の場所が固定されていないので、ハンディスキャナやハンディターミナルなどを使って在庫システムと連動させて作業をする前提で導入した方が効率はいいかも知れません。流通スパンが短かったり、アイテム数が多かったりする商品の保管に向いている方法といえます。
ダブルトランザクション
ダブルトランザクションは固定ロケーションとフリーロケーションを融合させた方法で、倉庫内を保管エリアとピッキングエリアに分け、保管エリアはフリーロケーションでスペースの有効活用をし、ピッキングエリアは固定ロケーションで、迷うことなく必要な商品を取りに行くことができる環境を作ります。
この方法はピッキングエリアへの定期的な在庫補充が必要になりますので、在庫切れで作業が止まらないように補充の仕組みづくりが求められます。
3つの方法を説明いたしましたが、ロケーションを決めるのに考慮しなければならない大切な要素に動線があります。次は動線について考えてみましょう。
動線
ロケーションを決める際に無視できないのが動線です。ピッキング作業をするのに効率の良い配置になっていることが重要です。例えば、流通量が多い商品は手前に置き、少ない商品は奥に置くなどしてスタッフが商品をピックアップする時の移動距離を短くすると当然効率は良くなります。
その他考慮した方がよいポイントは、商品の季節性(季節ごとに棚の入れ替えをする)、抱き合わせで買われる確率が高い商品は近くに置く、外見の似た商品は離して置く(取り間違い防止)などを考慮した方が良いでしょう。
次に在庫の管理をするのに便利なアイテムがありますので、そちらを見ていきましょう。
重量センサー
箱単位で個数管理をするのは簡単です。しかし、入ってくる注文次第では端数が発生してしまいますよね。そんな時に役立つのが重量センサーです。
これは、保管在庫の下に敷くことで在庫の重さを自動計測して在庫数を管理するものです。在庫状況はタブレットやスマートフォンで見ることが可能です。決められた重さを下回ったら、自動発注もできますので在庫管理だけではなく発注にかかる工数も削減することができます。
ロケーション管理のオートメーション化
昨今多くの業界でオートメーション化が進んでいます。物流センターでもそれは例外ではありません。
一部オートメーション化、フルオートルーション化と物流拠点によって違いはありますが、動画サイトを見ると物流センターのオートメーション化の動画が沢山アップされています。倉庫内のいたる所にベルトコンベアーが設置され、台車が無人で動き、アーム型什器が梱包をしていくのです。
コロナ禍の今、EC事業は売り上げが右肩上がりです。日本は労働人口の減少の問題も抱えています。
オートメーション化は今後もどんどん進んでいくのでしょうが、ロボットが人から雇用を奪うことなく、人とロボットがうまく共存していけるような世の中になるとよいですよね。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
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