輸送の選択肢 多く使われているのは
はじめに
企業は色々な方法で商品や製品を世界中に配送しています。その手段もトラック、鉄道、飛行機、船舶と選択肢は様々です。
また、早く届けたいのか、大量に届けたいのか、安く届けたいのかなどの事情も色々ですよね。
今回は配送について纏めてみたいと思います。
- いつ生産した製品がいつどこに販売されているか把握できていない
- 入出荷、在庫管理に関わる業務を効率化して物流コストを削減したい
- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
このような課題は、私たち『懐刀』にご相談ください。懐刀は食品業界のニーズに合わせて開発された「クラウド型販売管理システム」です。20年の運用実績と200社以上の導入実績で、御社のDXを安心・快適に導入までサポートします。まずはサービスページをご覧ください。
サービスページを見る →多く使われている輸送方法は
自動車、鉄道、飛行機、船の中で実際に一番利用されている方法はどれでしょうか。
経済産業省によると、少し前のデータになりますが、2017年の運送運搬手段別(旅客運送も含む)の構成比は道路運送63%、鉄道業25%、水運業4%、航空運輸業4%となっています。実は、この結果は過去10年遡ってもほぼ同じです。
国内においては、圧倒的にトラック輸送が多いようです。日本は高速道路の開通に比例してトラックが輸送の要となってきたのです。
また、土地が狭いためにコンパクトな店舗が多く、バックヤードを広く取れないことから、それを補うのに商品の輸送頻度を上げる傾向にあります。工場や倉庫から荷物を遠くへ配送する場合は、トラック以外の輸送手段を利用する場合もありますが、出発地、到着地の最寄りの駅、飛行場、港から最終目的地までは道さえあればいつでもどこでも配送可能なトラックの出番となるわけです。
輸送コスト
では、輸送方法によってコストはどれくらい違うのでしょうか。
今回は「阪神→北海道」と「首都圏→福岡」を例にとってみてみましょう。
どちらも、圧倒的に飛行機が高いですね。阪神→北海道の方が距離が長いため、相対的に飛行機のコストは抑えられています。
宅配便についても似たような傾向が見て取れますが、その他の手段では大きな差はないようです。
では、運輸方法はどのような理由で選別していけばよいのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリット
それぞれの運輸方法のメリット/デメリットを書き出してみましょう。
【トラック】
○メリット
・少量の荷物を低コストで運べる
・時間に融通が効きやすい
・商品の破損が少ない
・目的地の直近まで配送可能
×デメリット
・CO2排出量が多い
・ドライバーの人手不足
・事故のリスクが高い
【鉄道】
○メリット
・大量の荷物を運べる
・時間に正確で遅延はあまり無い
・天候に左右されにくい
・CO2排出量が少ない
×デメリット
・ダイヤが決まっているため時間の融通が効かない
【飛行機】
○メリット
・早く運ぶことができる
・海外など遠くに運ぶことができる
×デメリット
・重かったり大きかったりする荷物には不向き
・船に比べるとコストが高い
【船舶】
○メリット
・大量の荷物を運べる
・海外など長距離でも低コストで運べる
・CO2排出量が少ない
×デメリット
・時間がかかる
・天候に左右されやすい
大量に安く運びたいなら「船舶」、早く運びたいなら「飛行機」、時間に融通を効かせたいなら「トラック」、天候に左右されたくないなら「鉄道」ということになるのでしょうか。
モーダルシフト
皆さんはモーダルシフトという言葉を聞いたことがありますか。
モーダルシフトとは貨物運輸の機関を環境に優しい機関に転換することを言います。
一般的にはトラック輸送を鉄道、船などに転換することを指します。
例えば、配送の全区間をトラック運輸から鉄道や船に転換するとCO2の排出量が鉄道なら6分の1、船なら5分の1に抑えられるそうです。
以下は国土交通省発表の2019年の輸送量当たりの二酸化炭素の排出量です。
2019年の日本の部門別CO2排出量の中で運輸部門は全体の18.6%(2億600万トン)を占め、産業部門に次いで2番目の多さです。その内訳の中で貨物自動車は運輸部門全体の36.8%、航空5.1%、内航開運5.0%、鉄道3.8%となっています。
その他にも、昨今では労働力不足の解消・働き方改革という観点からもモーダルシフトが注目されています。モーダルシフトを行わない場合、倉庫間や集配拠点間の輸送など、幹線輸送となる部分について数百kmの距離を運転するため、出発した拠点に戻ってくるまで数日かかってしまう場合も少なくありません。しかし、モーダルシフトを行えば最寄りの転換拠点となる箇所まで、もしくは最寄りの転換拠点からの運転だけで済むため、効率的な業務を行うことができます。こうした社会情勢も反映して、これまでモーダルシフトはおおむね500km以上の長距離輸送でなければ難しいとされていましたが、300〜400kmといった短い距離での導入も増えているそうです。
モーダルシフトのメリット/デメリットは以下の通りです。
○メリット
・CO2と排気ガスの排出量が削減できる。
・トラックによる交通渋滞が緩和される。
・長距離輸送でコストを抑えられる。
・輸送量に対して、トラックのドライバーが少人数で対応できる。
×デメリット
・輸送の速度がトラックに比べると遅い場合がある。
・天候や鉄道事故の影響を受けやすい。
・トラックに比べると、運送時間や頻度に融通がきかない。運行時間が決まっている。
・近、中距離輸送や荷物が少ない場合では、コストが割高となる。
・積み替え、積み下ろしの場所や費用が必要になる。
現在、地球環境の悪化により、何かを決めて行く際にはコストが安いだけではなく、地球に優しいことも大切な決定要素となってきています。
少しずつ地球環境の改善や輸送に関わっている人達の働き方改革がなされていくと良いですよね。
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- 他システムとの連携がとれておらず重複作業が発生しているので改善したい
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